テニスでは、特定のショットを打つ瞬間に、急に怖くなる事が度々あります。
それが酷くなると、例えば。
「フォアに来ないでーーー!」
とか思い始めます。
「フォアに来たらどうしよう」とか、
「フォアが入らんかったらどうしよう」とか、
「これで変なミスしたら周りからなんて思われるか」などなど。
色々なしがらみに取り憑かれた状態になります。
これはまさに。
【考えすぎ】
テニスとは。
頭を使ってチェスのように相手を追い詰めながら、
肉体の瞬発力と持久力が求められるスポーツです。
よって「いかにポイントを取るか」に関しては、
「考える事は必須です」
かの有名な国枝慎吾選手も、
「試合中、考え過ぎて頭が痛くなる」らしいです。
しかし、ここでの【考えすぎ】は全くの別物の【悪】です。
その正体とは?
それは、【結果】を考えすぎている状態の事です。
そうなると、【結果】ばかり気にして、あまり「集中しているとは言い難く」、逆にボールを上手くヒット出来なくなります。
とにかく【考えすぎ】てしまうと、変な状態にハマってしまいます。
この状態は数々のデメリットを引き起こします。
そのデメリットを次章から解説していきます。
考え過ぎのデメリット
大きく分けて2つあります。
「考えすぎて、足が止まる事によって起きるデメリット」
「細かな打ち方ばかり気にして、起きるデメリット」
それぞれ解説していきます。
足が止まる
これが悪循環の始まりです。
これが1番ヤバいです。
この状態から様々な悪影響が連鎖的に起きます。
足が止まってタイミングが合わなくなる
足が止まると、スプリットステップをしなくなります。
スプリットステップをしないと、相手がボールを打つタイミングに合わせずらくなります。
結果、反応が遅れます。
タイミングが合わなくて準備が遅くなる
反応が遅れると、準備が遅くなります。
準備が遅れると、ボールに対して適切なポジションに入れなくなり、ラケットの準備も遅れます。
結果、前にボール飛ばすパワーが不足しやすくなります。
準備が遅くてボールが既に来てる
準備が遅れると、単純にボールが既に来ています。
上記で述べた通り、その際はパワー不足に陥りやすいです。
それどころか最悪の場合、
ラケットのテイクバックさえも出来ずに、
ボールが既に目の前を通り過ぎます。
レ、ミゼラブル。
打ち方を考えすぎてボールが既に来てる
仮に上記の項目を全てクリアーしても、打ち方ばかり気にしていると、違った種類の悪影響が出ます。
それは、考えすぎてラケットを振るタイミングを失う事です。
これが悪化すると、目の前でボールが2回バウンドしています笑
笑い事じゃなく、全然あり得ます笑
ワタベは何人もそういう方を見ましたし、
そういった方は「コーチのアドバイスに真面目に聞く人」が多いです。
打ち方を気にしすぎて動きがロボット
ボールを打つ動きは、滑らかな動作が求められます。
特に、フォアやサーブなどのショットはラケットを高速で動かす必要があります。
しかし、細かな動きを意識すると、途端に動きが鈍くなります。
それはまさに「ロボット」の様な「遅い動き」です。
ロボットの動きでは、充分なラケットスピードが得られません。
そりゃ失敗の確率が上がりますわ。
デメリットまとめ
なぜ、アナタが【考えすぎる】のか。
それは「フォアに自信が無いから」です。
そう、「不都合な結果を避けたいが為」に起きるのです。
だから【打ち方】を必要以上に気にし、
知らぬうちに「足が止まって」いるんです。
そうなると、ボールを打つ事すらままならず、打つ前からドキドキします。
そして結果をすぐ確認しようとして、
ヘッドアップが早くなり、ミスヒットが増え、フォームも乱れます。
まさに負の大連鎖。
では、どの様に【不都合な結果】を避けるのか?
次章から解説します。
集中しろ!
【結果】が気になるから、【考えすぎている】人の為の処方箋。
【集中】です。
では、どのようにして【集中】するのか?
走れ!
対策はここから始まります。
まず走る!
走れば自然と体が動く状態になります。
汗をかけ!
走れば汗をかきます。
汗をかくと心拍数が上がります。
心拍数と集中力は密接な関係があります。
声を出せ!
それでも、ふとした瞬間に不安になる事があります。
そんな時は声を出しましょう。
声を出すと自然と、「息を大きく吐き出し」、「息を大きく吸い込めます」
特に試合中は、緊張した状態になりやすいです。
緊張していると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、心拍数も低下しやすく、集中が低下する要因となります。
声を出すことにより、自分を常に高い心拍数を維持するように向かいます。
腹に力を入れろ!
対策まとめ
以上の3つの対策は【集中】を高める為の重要テクニックです。
そして【集中】が高まれば【夢中】な状態に入ります。
この【夢中】な状態に入る為には【心拍数】が肝心なんです。
整理すると、
【心拍数】を上げて【集中】し、そして【夢中】にボールを追いかける。
このルーティンワークが出来れば、自然と「考えすぎが無くなります」
だって【夢中】になっていれば、変な事を考えている暇はありませんよね?
ちなみに、この3つの対策は、ワタベが普段お世話になっているテニススクールのコーチの心構えでもあります笑
まとめ
「歩き方を考えている」人間はいません。
これはテニスにも言えます。
考えすぎるが故に、自分の体がロボットの様になって、まともに動かなくなります。
そんな時は、
走って、
汗かいて、
声出してるうちに、
気づいたら、
本来の自分の打ち方が、ヒョッコリ顔を出してるんです。
もう1度言います。
【夢中になって本来の自分を引き出す】
既にアナタは出来るはずなんです。
入るかな?
こうやって打とうかな?
とか考える前に、自分の積み重ねを信じて思いっきりやってみる!
【夢中】でテニスしてください。
そう。
アナタが初めてテニスを始めた時のように。
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